ninja

2014年2月27日木曜日

八俣の大蛇-古事記10

 

さてタイトル通り、今回はマザコン鬼畜野郎ことスサノヲの八岐大蛇のお話。

鬼畜だけにどういうことをやるのか(良くも悪くも)期待。

では全文です。

 かくてスサノヲの命は逐い拂われて出雲の國の肥の河上、トリカミという所にお下りになりました。この時に箸がその河から流れて來ました。それで河上に人が住んでいるとお思いになつて尋ねて上つておいでになりますと、老翁と老女と二人があつて少女を中において泣いております。そこで「あなたは誰だれですか」とお尋ねになつたので、その老翁が、「わたくしはこの國の神のオホヤマツミの神の子でアシナヅチといい、妻の名はテナヅチ、娘の名はクシナダ姫といいます」と申しました。また「あなたの泣くわけはどういう次第ですか」とお尋ねになつたので「わたくしの女はもとは八人ありました。それをコシの八俣の大蛇が毎年來て食べてしまいます。今またそれの來る時期ですから泣いています」と申しました。「その八俣の大蛇というのはどういう形をしているのですか」とお尋ねになつたところ、「その目は丹波酸漿のように眞赤で、身體一つに頭が八つ、尾が八つあります。またその身體には蘿の檜・杉の類が生え、その長さは谷八峰八をわたつて、その腹を見ればいつも血が垂れて爛だれております」と申しました。そこでスサノヲの命がその老翁に「これがあなたの女さんならばわたしにくれませんか」と仰せになつたところ、「恐れ多いことですけれども、あなたはどなた樣ですか」と申しましたから、「わたしは天照大神の弟です。今天から下つて來た所です」とお答えになりました。それでアシナヅチ・テナヅチの神が「そうでしたら恐れ多いことです。女をさし上げましよう」と申しました。依つてスサノヲの命はその孃子おとめを櫛の形に變えて御髮にお刺さしになり、そのアシナヅチ・テナヅチの神に仰せられるには、「あなたたち、ごく濃い酒を釀し、また垣を作り廻して八つの入口を作り、入口毎に八つの物を置く臺を作り、その臺毎に酒の槽をおいて、その濃い酒をいつぱい入れて待つていらつしやい」と仰せになりました。そこで仰せられたままにかように設けて待つている時に、かの八俣の大蛇がほんとうに言つた通りに來ました。そこで酒槽毎にそれぞれ首を乘り入れて酒を飮みました。そうして醉つぱらつてとどまり臥して寢てしまいました。そこでスサノヲの命がお佩きになつていた長い劒を拔いてその大蛇をお斬り散らしになつたので、肥の河が血になつて流れました。その大蛇の中の尾をお割きになる時に劒の刃がすこし毀けました。これは怪しいとお思いになつて劒の先で割いて御覽になりましたら、鋭い大刀がありました。この大刀をお取りになつて不思議のものだとお思いになつて天照大神に獻上なさいました。これが草薙の劒でございます。
 かくしてスサノヲの命は、宮を造るべき處を出雲の國でお求めになりました。そうしてスガの處においでになつて仰せられるには、「わたしは此處に來て心もちが清々しい」と仰せになつて、其處に宮殿をお造りになりました。それで其處をば今でもスガというのです。この神が、はじめスガの宮をお造りになつた時に、其處から雲が立ちのぼりました。依つて歌をお詠みになりましたが、その歌は、

雲の叢がり起たつ出雲の國の宮殿。
妻と住むために宮殿をつくるのだ。
その宮殿よ。

というのです。そこでかのアシナヅチ・テナヅチの神をお呼びになつて、「あなたはわたしの宮の長となれ」と仰せになり、名をイナダの宮主スガノヤツミミの神とおつけになりました。

じゃいつも通り、ツッコミどころ。

ただすくねぇなw

 かくてスサノヲの命は逐い拂われて出雲の國の肥の河上、トリカミという所にお下りになりました。この時に箸がその河から流れて來ました。それで河上に人が住んでいるとお思いになつて尋ねて上つておいでになりますと、老翁と老女と二人があつて少女を中において泣いております。そこで「あなたは誰だれですか」とお尋ねになつたので、その老翁が、「わたくしはこの國の神のオホヤマツミの神の子でアシナヅチといい、妻の名はテナヅチ、娘の名はクシナダ姫といいます」と申しました。また「あなたの泣くわけはどういう次第ですか」とお尋ねになつたので「わたくしの女はもとは八人ありました。それをコシの八俣の大蛇が毎年來て食べてしまいます。今またそれの來る時期ですから泣いています」と申しました。「その八俣の大蛇というのはどういう形をしているのですか」とお尋ねになつたところ、「その目は丹波酸漿のように眞赤で、身體一つに頭が八つ、尾が八つあります。またその身體には蘿の檜・杉の類が生え、その長さは谷八峰八をわたつて、その腹を見ればいつも血が垂れて爛だれております」と申しました。

なんか、ものすごく普通の人になってますけど。

少し前みたいに暴れたりしない。

というか、こいつホントにスサノヲなのか?

 

そこでスサノヲの命がその老翁に「これがあなたの女さんならばわたしにくれませんか」と仰せになつたところ、「恐れ多いことですけれども、あなたはどなた樣ですか」と申しましたから、「わたしは天照大神の弟です。今天から下つて來た所です」とお答えになりました。それでアシナヅチ・テナヅチの神が「そうでしたら恐れ多いことです。女をさし上げましよう」と申しました。

それっぽい素振りも見せてますが。

なんというか、まとも。

なんというかつまらん。

依つてスサノヲの命はその孃子を櫛の形に變えて御髮にお刺さしになり、そのアシナヅチ・テナヅチの神に仰せられるには、「あなたたち、ごく濃い酒を釀し、また垣を作り廻して八つの入口を作り、入口毎に八つの物を置く臺を作り、その臺毎に酒の槽をおいて、その濃い酒をいつぱい入れて待つていらつしやい」と仰せになりました。そこで仰せられたままにかように設けて待つている時に、かの八俣の大蛇がほんとうに言つた通りに來ました。そこで酒槽毎にそれぞれ首を乘り入れて酒を飮みました。そうして醉つぱらつてとどまり臥して寢てしまいました。そこでスサノヲの命がお佩きになつていた長い劒を拔いてその大蛇をお斬り散らしになつたので、肥の河が血になつて流れました。

と、思ったらこれだよw

血の河を作ってw

しかも寝込みを襲うとかサイテーだろw

まー退治するってプロセスを考えれば仕方ないのか。

その大蛇の中の尾をお割きになる時に劒の刃がすこし毀けました。これは怪しいとお思いになつて劒の先で割いて御覽になりましたら、鋭い大刀がありました。この大刀をお取りになつて不思議のものだとお思いになつて天照大神に獻上なさいました。これが草薙の劒でございます。

 

なんかすげー大人だ、スサノヲ。

さすがに天界追放は堪えたんだろうか

 かくしてスサノヲの命は、宮を造るべき處を出雲の國でお求めになりました。そうしてスガの處においでになつて仰せられるには、「わたしは此處に來て心もちが清々しい」と仰せになつて、其處に宮殿をお造りになりました。

たぶん、バカなことしなければ、もっと心がすがすがしかったと思いますよw

それで其處をば今でもスガというのです。

それ理由単純すぎだろw

この神が、はじめスガの宮をお造りになつた時に、其處から雲が立ちのぼりました。依つて歌をお詠みになりましたが、その歌は、

雲の叢がり起たつ出雲の國の宮殿。
妻と住むために宮殿をつくるのだ。
その宮殿よ。

というのです。そこでかのアシナヅチ・テナヅチの神をお呼びになつて、「あなたはわたしの宮の長となれ」と仰せになり、名をイナダの宮主スガノヤツミミの神とおつけになりました。

なんか、とってもツッコミどころが少ないお話でした。

というか、たった一つ話挟むだけでここまで大人になるとはw

2014年1月29日水曜日

穀物の種-古事記9

今回は短いです。

では本文です。


 スサノヲの命は、かようにして天の世界から逐われて、下界へ下つておいでになり、まず食物をオホゲツ姫の神にお求めになりました。そこでオホゲツ姫が鼻や口また尻から色々の御馳走を出して色々お料理をしてさし上げました。この時にスサノヲの命はそのしわざをのぞいて見て穢いことをして食べさせるとお思いになつて、そのオホゲツ姫の神を殺してしまいました。殺された神の身體に色々の物ができました。頭に蠶ができ、二つの目に稻種ができ、二つの耳にアワができ、鼻にアズキができ、股の間にムギができ、尻にマメが出來ました。カムムスビの命が、これをお取りになつて種となさいました。

 

すんげー短っ。

今までの半分以下w

 

ということで今回のツッコミどころを。

 スサノヲの命は、かようにして天の世界から逐われて、下界へ下つておいでになり、まず食物をオホゲツ姫の神にお求めになりました。

前回の天の岩戸あたりを読めば追放の理由も分かるんですが。

いきなり飯をたかるとかw

 

そこでオホゲツ姫が鼻や口また尻から色々の御馳走を出して色々お料理をしてさし上げました。

 

これ、

スカトロというかゲロスカじゃねぇかw

うわー、神様こんなんばっかかw

 

この時にスサノヲの命はそのしわざをのぞいて見て穢いことをして食べさせるとお思いになつて、そのオホゲツ姫の神を殺してしまいました。

何度も言うようで悪いがスサノヲ

恩人をいきなり殺すなよw

ただ今回は気持ちは分からんでもないw

 

殺された神の身體に色々の物ができました。頭に蠶ができ、二つの目に稻種ができ、二つの耳にアワができ、鼻にアズキができ、股の間にムギができ、尻にマメが出來ました。カムムスビの命が、これをお取りになつて種となさいました。

なんかいつも通りの流れですけど。

 

目から米って、絶対違うものじゃねぇのかw

鼻から小豆じゃなくて、これも絶対違うものだからw

尻に豆って、それも勘弁してくれw

 

うーん短いぶん酷い話だった気がw

2014年1月13日月曜日

天の岩戸-古事記8

少し間が開いてしまいましたが、またもや近親姦のあとのお話。

では全文です。

 そこでスサノヲの命は、天照大神に申されるには「わたくしの心が清らかだつたので、わたくしの生んだ子が女だつたのです。これに依つて言えば當然わたくしが勝つたのです」といつて、勝つた勢いに任せて亂暴を働きました。天照大神が田を作つておられたその田の畔を毀こわしたり溝を埋めたりし、また食事をなさる御殿に屎をし散らしました。このようなことをなさいましたけれども天照大神はお咎めにならないで、仰せになるには、「屎のようなのは酒に醉つて吐き散らすとてこんなになつたのでしよう。それから田の畔を毀し溝を埋めたのは地面を惜しまれてこのようになされたのです」と善いようにと仰せられましたけれども、その亂暴なしわざは止みませんでした。天照大神が清らかな機織場においでになつて神樣の御衣服を織らせておいでになる時に、その機織場の屋根に穴をあけて斑駒の皮をむいて墮とし入れたので、機織女が驚いて機織りに使う板で陰をついて死んでしまいました。そこで天照大神もこれを嫌つて、天の岩屋戸をあけて中にお隱れになりました。それですから天がまつくらになり、下の世界もことごとく闇らくなりました。永久に夜が續いて行つたのです。そこで多くの神々の騷ぐ聲は夏の蠅のようにいつぱいになり、あらゆる妖がすべて起りました。
 こういう次第で多くの神樣たちが天の世界の天のヤスの河の河原にお集まりになつてタカミムスビの神の子のオモヒガネの神という神に考えさせてまず海外の國から渡つて來た長鳴鳥を集めて鳴かせました。次に天のヤスの河の河上にある堅い巖を取つて來、また天の金山の鐵を取つて鍛冶屋のアマツマラという人を尋ね求め、イシコリドメの命に命じて鏡を作らしめ、タマノオヤの命に命じて大きな勾玉が澤山ついている玉の緒の珠を作らしめ、アメノコヤネの命とフトダマの命とを呼んで天のカグ山の男鹿の肩骨をそつくり拔いて來て、天のカグ山のハハカの木を取つてその鹿の肩骨を燒いて占わしめました。次に天のカグ山の茂つた賢木を根掘にこいで、上の枝に大きな勾玉の澤山の玉の緒を懸け、中の枝には大きな鏡を懸け、下の枝には麻だの楮の皮の晒したのなどをさげて、フトダマの命がこれをささげ持ち、アメノコヤネの命が莊重な祝詞を唱となえ、アメノタヂカラヲの神が岩戸の陰かげに隱れて立つており、アメノウズメの命が天のカグ山の日影蔓を手襁たすきに懸かけ、眞拆の蔓を鬘として、天のカグ山の小竹の葉を束たばねて手に持ち、天照大神のお隱れになつた岩戸の前に桶を覆せて踏み鳴らし神懸かりして裳の紐を陰に垂らしましたので、天の世界が鳴りひびいて、たくさんの神が、いつしよに笑いました。そこで天照大神は怪しいとお思いになつて、天の岩戸を細目にあけて内から仰せになるには、「わたしが隱れているので天の世界は自然に闇く、下の世界も皆闇くらいでしようと思うのに、どうしてアメノウズメは舞い遊び、また多くの神は笑つているのですか」と仰せられました。そこでアメノウズメの命が、「あなた樣に勝つて尊い神樣がおいでになりますので樂しく遊んでおります」と申しました。かように申す間にアメノコヤネの命とフトダマの命とが、かの鏡をさし出して天照らす大神にお見せ申し上げる時に天照大神はいよいよ不思議にお思いになつて、少し戸からお出かけになる所を、隱れて立つておられたタヂカラヲの神がその御手を取つて引き出し申し上げました。そこでフトダマの命がそのうしろに標繩を引き渡して、「これから内にはお還り入り遊ばしますな」と申しました。かくて天照大神がお出ましになつた時に、天も下の世界も自然と照り明るくなりました。ここで神樣たちが相談をしてスサノヲの命に澤山の品物を出して罪を償わしめ、また鬚と手足の爪とを切つて逐いはらいました。

 

ではツッコミどころを順番に。

 そこでスサノヲの命は、天照大神に申されるには「わたくしの心が清らかだつたので、わたくしの生んだ子が女だつたのです。これに依つて言えば當然わたくしが勝つたのです」といつて、勝つた勢いに任せて亂暴を働きました。

あのさ……

ごめん。

おれが悪かった。

アマテラス、完全武装でスサノヲ追い出していいわw

ていうか、なにやってんですか

この神はw

産んだ子供が女=心が清らかって何?

おそらく女性が子供を産めるからって事だとは思うんですけど。

しかし勝ったから狼藉って。

 

天照大神が田を作つておられたその田の畔を毀こわしたり溝を埋めたりし、また食事をなさる御殿に屎をし散らしました。このようなことをなさいましたけれども天照大神はお咎めにならないで、仰せになるには、「屎のようなのは酒に醉つて吐き散らすとてこんなになつたのでしよう。それから田の畔を毀し溝を埋めたのは地面を惜しまれてこのようになされたのです」と善いようにと仰せられましたけれども、その亂暴なしわざは止みませんでした。

さすがに怒ろうよ、アマテラス

家の中でクソまき散らされたのに怒らないって。

とりあえず、

クソとゲロは全く別物ですから。

百歩譲って酒飲んでゲロならまぁね(棒)、クソまき散らされたら普通キレますよ。

 

天照大神が清らかな機織場においでになつて神樣の御衣服を織らせておいでになる時に、その機織場の屋根に穴をあけて斑駒の皮をむいて墮とし入れたので、機織女が驚いて機織りに使う板で陰をついて死んでしまいました。そこで天照大神もこれを嫌つて、天の岩屋戸をあけて中にお隱れになりました。

あのさ……

スサノヲ、さっさと黄泉の国に行け

で、もう帰ってくるな。

 

子供以下じゃねぇか、この神。

 

アマテラス、戦えよw

引きこもるなよw

 

なんか現実逃避してるみたいじゃんw

いや実際そうなんでしょうけどw

それですから天がまつくらになり、下の世界もことごとく闇らくなりました。永久に夜が續いて行つたのです。そこで多くの神々の騷ぐ聲は夏の蠅のようにいつぱいになり、あらゆる妖がすべて起りました。

さっさと出てきてください、アマテラス。

気持ちは非常に分かるが、

スサノヲが来た時みたいに

完全武装して戦おうよ。

 

それはさておき、これは日食のことを言っています。

昔は日食が起こると世界が滅ぶと言われていたので。

 

  こういう次第で多くの神樣たちが天の世界の天のヤスの河の河原にお集まりになつてタカミムスビの神の子のオモヒガネの神という神に考えさせてまず海外の國から渡つて來た長鳴鳥を集めて鳴かせました。次に天のヤスの河の河上にある堅い巖を取つて來、また天の金山の鐵を取つて鍛冶屋のアマツマラという人を尋ね求め、イシコリドメの命に命じて鏡を作らしめ、タマノオヤの命に命じて大きな勾玉が澤山ついている玉の緒の珠を作らしめ、アメノコヤネの命とフトダマの命とを呼んで天のカグ山の男鹿の肩骨をそつくり拔いて來て、天のカグ山のハハカの木を取つてその鹿の肩骨を燒いて占わしめました。次に天のカグ山の茂つた賢木を根掘にこいで、上の枝に大きな勾玉の澤山の玉の緒を懸け、中の枝には大きな鏡を懸け、下の枝には麻だの楮の皮の晒したのなどをさげて、フトダマの命がこれをささげ持ち、アメノコヤネの命が莊重な祝詞を唱となえ、アメノタヂカラヲの神が岩戸の陰かげに隱れて立つており、アメノウズメの命が天のカグ山の日影蔓を手襁たすきに懸かけ、眞拆の蔓を鬘として、天のカグ山の小竹の葉を束たばねて手に持ち、天照大神のお隱れになつた岩戸の前に桶を覆せて踏み鳴らし神懸かりして裳の紐を陰に垂らしましたので、天の世界が鳴りひびいて、たくさんの神が、いつしよに笑いました。

 

このままじゃ滅ぶからってことでやるのは分かるが。

引きこもり引っ張り出すのに

神様総動員とかw

どんだけ大事になってんだよw

 

そこで天照大神は怪しいとお思いになつて、天の岩戸を細目にあけて内から仰せになるには、「わたしが隱れているので天の世界は自然に闇く、下の世界も皆闇くらいでしようと思うのに、どうしてアメノウズメは舞い遊び、また多くの神は笑つているのですか」と仰せられました。そこでアメノウズメの命が、「あなた樣に勝つて尊い神樣がおいでになりますので樂しく遊んでおります」と申しました。かように申す間にアメノコヤネの命とフトダマの命とが、かの鏡をさし出して天照らす大神にお見せ申し上げる時に天照大神はいよいよ不思議にお思いになつて、少し戸からお出かけになる所を、隱れて立つておられたタヂカラヲの神がその御手を取つて引き出し申し上げました。そこでフトダマの命がそのうしろに標繩を引き渡して、「これから内にはお還り入り遊ばしますな」と申しました。かくて天照大神がお出ましになつた時に、天も下の世界も自然と照り明るくなりました。

これで一件落着、ってところですか。

ただスサノヲは?

ここで神樣たちが相談をしてスサノヲの命に澤山の品物を出して罪を償わしめ、また鬚と手足の爪とを切つて逐いはらいました。

おいw

爪と髭切って追放でいいのかよw

どんだけ緩いんだ、神様への罰ってw

ていうか緩いってレベルじゃねーぞw

2013年12月28日土曜日

誓約-古事記7

さてマザコンハナクソ神(酷い言いぐさだw)ことスサノヲが追放されたんですが。

追い出された後のお話です。

とりあえず全文です。

 スサノヲの命が仰せになるには、「それなら天照大神に申しあげて黄泉の國に行きましよう」と仰せられて天にお上りになる時に、山や川が悉く鳴り騷ぎ國土が皆振動しました。それですから天照大神が驚かれて、「わたしの弟が天に上つて來られるわけは立派な心で來るのではありますまい。わたしの國を奪おうと思つておられるのかも知れない」と仰せられて、髮をお解きになり、左右に分けて耳のところに輪にお纏きになり、その左右の髮の輪にも、頭に戴かれる鬘にも、左右の御手にも、皆大きな勾玉の澤山ついている玉の緒を纏持たれて、背せには矢が千本も入る靱負われ、胸にも五百本入りの靱をつけ、また威勢のよい音を立てる鞆ともをお帶びになり、弓を振り立てて力強く大庭をお踏みつけになり、泡雪のように大地を蹴散らかして勢いよく叫びの聲をお擧げになつて待ち問われるのには、「どういうわけで上つて來られたか」とお尋ねになりました。そこでスサノヲの命の申されるには、「わたくしは穢い心はございません。ただ父上の仰せでわたくしが哭きわめいていることをお尋ねになりましたから、わたくしは母上の國に行きたいと思つて泣いておりますと申しましたところ、父上はそれではこの國に住んではならないと仰せられて追い拂いましたのでお暇乞いに參りました。變つた心は持つておりません」と申されました。そこで天照大神は、「それならあなたの心の正しいことはどうしたらわかるでしよう」と仰せになつたので、スサノヲの命は、「誓約を立てて子を生みましよう」と申されました。よつて天のヤスの河を中に置いて誓約を立てる時に、天照大神はまずスサノヲの命の佩いている長い劒をお取りになつて三段に打ち折つて、音もさらさらと天の眞名井の水で滌いで囓に囓んで吹き棄てる息の霧の中からあらわれた神の名はタギリヒメの命またの名はオキツシマ姫の命でした。次にイチキシマヒメの命またの名はサヨリビメの命、次にタギツヒメの命のお三方でした。次にスサノヲの命が天照大神の左の御髮に纏いておいでになつた大きな勾玉の澤山ついている玉の緒をお請うけになつて、音もさらさらと天の眞名井の水に滌いで囓みに囓んで吹き棄てる息の霧の中からあらわれた神はマサカアカツカチハヤビアメノオシホミミの命、次に右の御髮の輪に纏かれていた珠をお請けになつて囓みに囓んで吹き棄てる息の霧の中からあらわれた神はアメノホヒの命、次に鬘に纏いておいでになつていた珠をお請けになつて囓みに囓んで吹き棄てる息の霧の中からあらわれた神はアマツヒコネの命、次に左の御手にお纏きになつていた珠をお請けになつて囓みに囓んで吹き棄てる息の霧の中からあらわれた神はイクツヒコネの命、次に右の御手に纏いておいでになつていた珠をお請けになつて囓みに囓んで吹き棄てる息の霧の中からあらわれた神はクマノクスビの命、合わせて五方の男神が御出現になりました。ここに天照大神はスサノヲの命に仰せになつて、「この後あとから生まれた五人の男神はわたしの身につけた珠によつてあらわれた神ですから自然わたしの子です。先に生まれた三人の姫御子はあなたの身につけたものによつてあらわれたのですから、やはりあなたの子です」と仰せられました。その先にお生まれになつた神のうちタギリヒメの命は、九州のむなかたの沖つ宮においでになります。次にイチキシマヒメの命はむなかたの中つ宮においでになります。次にタギツヒメの命はむなかたの邊へつ宮においでになります。この三人の神は、むなかたの君たちが大切にお祭りする神樣であります。そこでこの後でお生まれになつた五人の子の中に、アメノホヒの命の子のタケヒラドリの命、これは出雲の國の造・ムザシの國の造・カミツウナカミの國の造・シモツウナカミの國の造・イジムの國の造・津島の縣の直・遠江の國の造たちの祖先です。次にアマツヒコネの命は、凡川内の國の造・額田部の湯坐の連・木の國の造・倭の田中の直・山代の國の造・ウマクタの國の造・道ノシリキベの國の造・スハの國の造・倭のアムチの造・高市の縣主・蒲生の稻寸いなき・三枝部の造たちの祖先です。

 

では細かく見ていきます。

スサノヲの命が仰せになるには、「それなら天照大神に申しあげて黄泉の國に行きましよう」と仰せられて天にお上りになる時に、山や川が悉く鳴り騷ぎ國土が皆振動しました。それですから天照大神が驚かれて、「わたしの弟が天に上つて來られるわけは立派な心で來るのではありますまい。わたしの國を奪おうと思つておられるのかも知れない」と仰せられて、髮をお解きになり、左右に分けて耳のところに輪にお纏きになり、その左右の髮の輪にも、頭に戴かれる鬘にも、左右の御手にも、皆大きな勾玉の澤山ついている玉の緒を纏持たれて、背せには矢が千本も入る靱負われ、胸にも五百本入りの靱をつけ、また威勢のよい音を立てる鞆ともをお帶びになり、弓を振り立てて力強く大庭をお踏みつけになり、泡雪のように大地を蹴散らかして勢いよく叫びの聲をお擧げになつて待ち問われるのには、「どういうわけで上つて來られたか」とお尋ねになりました。

あのさ……。

スサノヲ、お前は

ジャイアンかw

来ると地震が起こるとかw

 

で。

アマテラス完全武装すんなw

あーた、来てるのは弟なんだから。

姉弟喧嘩で完全武装ってどんな家だよw

 

で、対面した二人は…

そこでスサノヲの命の申されるには、「わたくしは穢い心はございません。ただ父上の仰せでわたくしが哭きわめいていることをお尋ねになりましたから、わたくしは母上の國に行きたいと思つて泣いておりますと申しましたところ、父上はそれではこの國に住んではならないと仰せられて追い拂いましたのでお暇乞いに參りました。變つた心は持つておりません」と申されました。そこで天照大神は、「それならあなたの心の正しいことはどうしたらわかるでしよう」と仰せになつたので、スサノヲの命は、「誓約を立てて子を生みましよう」と申されました。

ええと、

わけがわからないよw

精神がまともだって証明する方法がおかしすぎるw

誓いを立てる、これはいいです。

子作りしましょう

ええと、アマテラス気が触れているんでしょうかw

というかホントにこれよく天皇キレなかったなw

これが赦されるのであれば

僕の正気を証明するために、誰か子作りしませんか(死ね)?

 

もっというと

お前ら、姉弟なんだよなw

少し前にも書いた気がするが

また普通に近親相姦かよw

もっとも少しは学習しているようで

前みたいにどシモネタではありませんけど。

ただトンデモにはちがいないw

よつて天のヤスの河を中に置いて誓約を立てる時に、天照大神はまずスサノヲの命の佩いている長い劒をお取りになつて三段に打ち折つて、音もさらさらと天の眞名井の水で滌いで囓に囓んで吹き棄てる息の霧の中からあらわれた神の名はタギリヒメの命またの名はオキツシマ姫の命でした。次にイチキシマヒメの命またの名はサヨリビメの命、次にタギツヒメの命のお三方でした。次にスサノヲの命が天照大神の左の御髮に纏いておいでになつた大きな勾玉の澤山ついている玉の緒をお請うけになつて、音もさらさらと天の眞名井の水に滌いで囓みに囓んで吹き棄てる息の霧の中からあらわれた神はマサカアカツカチハヤビアメノオシホミミの命、次に右の御髮の輪に纏かれていた珠をお請けになつて囓みに囓んで吹き棄てる息の霧の中からあらわれた神はアメノホヒの命、次に鬘に纏いておいでになつていた珠をお請けになつて囓みに囓んで吹き棄てる息の霧の中からあらわれた神はアマツヒコネの命、次に左の御手にお纏きになつていた珠をお請けになつて囓みに囓んで吹き棄てる息の霧の中からあらわれた神はイクツヒコネの命、次に右の御手に纏いておいでになつていた珠をお請けになつて囓みに囓んで吹き棄てる息の霧の中からあらわれた神はクマノクスビの命、合わせて五方の男神が御出現になりました。

 

そういう子供の作り方ですかw

紛らわしいわw

この後はいまいちなので割愛。

役職者の祖先はこの神ですよ~という話。

 

なんというか

こびを売ってる気がしないでもないんですがw

それならもっと天皇家まともな扱いにしようよw

2013年12月18日水曜日

身禊-古事記6

前回は黄泉の国からイザナギが帰還しました。

まー酷い言いぐさ&行為でしたがw

ツッコミどころ満載の古事記はまだ続きます。

 イザナギの命は黄泉の國からお還りになつて、「わたしは隨分厭な穢たない國に行つたことだつた。わたしは禊をしようと思う」と仰せられて、筑紫つくしの日向の橘の小門のアハギ原においでになつて禊をなさいました。その投げ棄てる杖によつてあらわれた神は衝き立たつフナドの神、投げ棄てる帶であらわれた神は道のナガチハの神、投げ棄てる袋であらわれた神はトキハカシの神、投げ棄てる衣ころもであらわれた神は煩累の大人の神、 投げ棄てる褌であらわれた神はチマタの神、投げ棄てる冠であらわれた神はアキグヒの大人の神、投げ棄てる左の手につけた腕卷であらわれた神はオキザカルの神とオキツナギサビコの神とオキツカヒベラの神、投げ棄てる右の手につけた腕卷であらわれた神はヘザカルの神とヘツナギサビコの神とヘツカヒベラの神とであります。以上フナドの神からヘツカヒベラの神まで十二神は、おからだにつけてあつた物を投げ棄てられたのであらわれた神です。そこで、「上流の方は瀬が速い、下流の方は瀬が弱い」と仰せられて、眞中の瀬に下りて水中に身をお洗いになつた時にあらわれた神は、ヤソマガツヒの神とオホマガツヒの神とでした。この二神は、あの穢い國においでになつた時の汚垢によつてあらわれた神です。次にその禍を直そうとしてあらわれた神は、カムナホビの神とオホナホビの神とイヅノメです。次に水底でお洗いになつた時にあらわれた神はソコツワタツミの神とソコヅツノヲの命、海中でお洗いになつた時にあらわれた神はナカツワタツミの神とナカヅツノヲの命、水面でお洗いになつた時にあらわれた神はウハツワタツミの神とウハヅツノヲの命です。このうち御三方のワタツミの神は安曇氏の祖先神です。よつて安曇の連は、そのワタツミの神の子、ウツシヒガナサクの命の子孫です。また、ソコヅツノヲの命・ナカヅツノヲの命・ウハヅツノヲの命御三方は住吉神社の三座の神樣であります。

かくてイザナギの命が左の目をお洗いになつた時に御出現になつた神は天照大神、右の目をお洗いになつた時に御出現になつた神は月讀の命、鼻をお洗いになつ た時に御出現になつた神はタケハヤスサノヲの命でありました。
 以上ヤソマガツヒの神からハヤスサノヲの命まで十神は、おからだをお洗いになつたのであらわれた 神樣です。
 イザナギの命はたいへんにお喜びになつて、「わたしは隨分澤山の子を生んだが、一番ばんしまいに三人の貴い御子を得た」と仰せられて、頸に掛けておいでになつた玉の緒をゆらゆらと搖らがして天照大神にお授けになつて、「あなたは天をお治めなさい」と仰せられました。この御頸に掛かけた珠の名をミクラタナの神と申します。次に月讀の命に、「あなたは夜の世界をお治めなさい」と仰せになり、スサノヲの命には、「海上をお治めなさい」と仰せになりました。それでそれぞれ命ぜられたままに治められる中に、スサノヲの命だけは命ぜられた國をお治めなさらないで、長い鬚が胸に垂れさがる年頃になつてもただ泣きわめいておりました。その泣く有樣は青山が枯山になるまで泣き枯らし、海や河は泣く勢いで泣きほしてしまいました。そういう次第ですから亂暴な神の物音は夏の蠅が騷ぐようにいつぱいになり、あらゆる物の妖が悉く起りました。そこでイザナギの命がスサノヲの命に仰せられるには、「どういうわけであなたは命ぜられた國を治めないで泣きわめいているのか」といわれたので、スサノヲの命は、「わたくしは母上のおいでになる黄泉の國に行きたいと思うので泣いております」と申されました。そこでイザナギの命が大變お怒りになつて、「それならあなたはこの國には住んではならない」と仰せられて追いはらつてしまいました。このイザナギの命は、淡路の多賀の社にお鎭まりになつておいでになります。

ということですが。

 

 イザナギの命は黄泉の國からお還りになつて、「わたしは隨分厭な穢たない國に行つたことだつた。わたしは禊をしようと思う」と仰せられて、筑紫つくしの日向の橘の小門のアハギ原においでになつて禊をなさいました。

とかいってますが

禊が必要なほど汚い国、ってアンタ望んで行ったんだろうがw

なんか嫁さんごとばっさり切った感じですなw

しかし国自体がいやだとか汚いって言い方も酷いんですがw

 

そこから身体を洗うと、どんどん神様が出てくる(長い上に突っ込むところが微妙なので略)んですが、その様子を見るに、

やっぱりイザナミいらねーよ

的な雰囲気が漂うんですがw

だって毎日黄泉にいって身体洗えば神様生まれるだろうに。

 

ただ、このあとちょっとした問題が。

かくてイザナギの命が左の目をお洗いになつた時に御出現になつた神は天照大神、右の目をお洗いになつた時に御出現になつた神は月讀の命、鼻をお洗いになつ た時に御出現になつた神はタケハヤスサノヲの命でありました。
 以上ヤソマガツヒの神からハヤスサノヲの命まで十神は、おからだをお洗いになつたのであらわれた 神樣です。

 

これ突っ込んでいいのかな。

たしか記憶が正しければ、アマテラスって天皇家の神。

天皇家の祖となった神様はコンタクトレンズとかw

いい度胸してるな、稗田阿礼。

これを天皇に伝えたときどんなリアクションしたのか興味あるわw

「あなたの祖先はコンタクトレンズです」

間違いなく殴られるだろ(それで済めばいいが)w

これが目やにですってなったらw

稗田阿礼、本当は殺されてないかw?

 

まーそのあとも酷いんですがw

スサノオは鼻くそです

なんか、フォローしようがありませんw


 イザナギの命はたいへんにお喜びになつて、「わたしは隨分澤山の子を生んだが、一番ばんしまいに三人の貴い御子を得た」と仰せられて、頸に掛けておいでになつた玉の緒をゆらゆらと搖らがして天照大神にお授けになつて、「あなたは天をお治めなさい」と仰せられました。この御頸に掛かけた珠の名をミクラタナの神と申します。次に月讀の命に、「あなたは夜の世界をお治めなさい」と仰せになり、スサノヲの命には、「海上をお治めなさい」と仰せになりました。

アマテラスが優遇されてるような感じですが

それでポイントでも稼いだつもりなんでしょうか。

 

それでそれぞれ命ぜられたままに治められる中に、スサノヲの命だけは命ぜられた國をお治めなさらないで、長い鬚が胸に垂れさがる年頃になつてもただ泣きわめいておりました。その泣く有樣は青山が枯山になるまで泣き枯らし、海や河は泣く勢いで泣きほしてしまいました。そういう次第ですから亂暴な神の物音は夏の蠅が騷ぐようにいつぱいになり、あらゆる物の妖が悉く起りました。

長い髭が胸に垂れ下がる年頃って

おっさんになっても延々と泣いてるのかw

というか漫画的表現だよな、これw

で、その理由なんですが

そこでイザナギの命がスサノヲの命に仰せられるには、「どういうわけであなたは命ぜられた國を治めないで泣きわめいているのか」といわれたので、スサノヲの命は、「わたくしは母上のおいでになる黄泉の國に行きたいと思うので泣いております」と申されました。

この神様、マザコンですw

死んだ母親に会いたいって。

しかもおっさんになっても母親に会いたいってだけで泣くのかよw

出生が出生だけにクソ過ぎです、この神様。

ダメだ、なんとかしないと……

そこでイザナギの命が大變お怒りになつて、「それならあなたはこの國には住んではならない」と仰せられて追いはらつてしまいました。このイザナギの命は、淡路の多賀の社にお鎭まりになつておいでになります。

水蛭子とかホノカゲヅチと比べたらすげぇいい待遇じゃないですかw

内心責められないんでしょうかね。

親と子は似るとは言いますが。

2013年12月14日土曜日

黄泉の國-古事記5

ということでイザナミがなくなってからの話。

この辺りのお話は他の神話でも似たお話があるのですが。

まぁそれはそれとして。

 そこでイザナギの命の仰せられるには、「わたしの最愛の妻を一人の子に代えたのは殘念だ」と仰せられて、イザナミの命の枕の方や足の方に這い臥してお泣きになつた時に、涙で出現した神は香具山の麓の小高い處の木の下においでになる泣澤女の神です。このお隱れになつたイザナミの命は出雲の國と伯耆の國との境にある比婆の山にお葬り申し上げました。
 ここにイザナギの命は、お佩きになつていた長い劒を拔いて御子のカグツチの神の頸をお斬りになりました。その劒の先についた血が清らかな巖に走りついて出現した神の名は、イハサクの神、次にネサクの神、次にイハヅツノヲの神であります。次にその劒のもとの方についた血も、巖に走りついて出現した神の名は、ミカハヤビの神、次にヒハヤビの神、次にタケミカヅチノヲの神、またの名をタケフツの神、またの名をトヨフツの神という神です。次に劒の柄に集まる血が手のまたからこぼれ出して出現した神の名はクラオカミの神、次にクラミツハの神であります。以上イハサクの神からクラミツハの神まで合わせて八神は、御劒によつて出現した神です。
 殺されなさいましたカグツチの神の、頭に出現した神の名はマサカヤマツミの神、胸に出現した神の名はオトヤマツミの神、腹に出現した神の名はオクヤマツミの神、御陰に出現した神の名はクラヤマツミの神、左の手に出現した神の名はシギヤマツミの神、右の手に出現した神の名はハヤマツミの神、左の足に出現した神の名はハラヤマツミの神、右の足に出現した神の名はトヤマツミの神であります。マサカヤマツミの神からトヤマツミの神まで合わせて八神です。そこでお斬りになつた劒の名はアメノヲハバリといい、またの名はイツノヲハバリともいいます。
 イザナギの命はお隱れになつた女神にもう一度會いたいと思われて、後を追つて黄泉の國に行かれました。そこで女神が御殿の組んである戸から出てお出迎えになつた時に、イザナギの命は、「最愛のわたしの妻よ、あなたと共に作つた國はまだ作り終らないから還つていらつしやい」と仰せられました。しかるにイザナミの命がお答えになるには、「それは殘念なことを致しました。早くいらつしやらないのでわたくしは黄泉の國の食物を食たべてしまいました。しかしあなた樣がわざわざおいで下さつたのですから、何とかして還りたいと思います。黄泉の國の神樣に相談をして參りましよう。その間わたくしを御覽になつてはいけません」とお答えになつて、御殿のうちにお入りになりましたが、なかなか出ておいでになりません。あまり待ち遠だつたので左の耳のあたりにつかねた髮に插さしていた清らかな櫛の太い齒を一本闕いて一本火を燭して入つて御覽になると蛆が湧いてごろごろと鳴つており、頭には大きな雷が居、胸には火の雷が居、腹には黒い雷が居、陰にはさかんな雷が居、左の手には若い雷が居、右の手には土の雷が居、左の足には鳴る雷が居、右の足にはねている雷が居て、合わせて十種の雷が出現していました。そこでイザナギの命が驚いて逃げてお還りになる時にイザナミの命は「わたしに辱をお見せになつた」と言つて黄泉の國の魔女を遣つて追おわせました。よつてイザナギの命が御髮につけていた黒い木の蔓の輪を取つてお投げになつたので野葡萄が生えてなりました。それを取つてたべている間に逃げておいでになるのをまた追いかけましたから、今度は右の耳の邊につかねた髮に插しておいでになつた清らかな櫛の齒を闕いてお投げになると筍が生えました。それを拔いてたべている間にお逃げになりました。後にはあの女神の身體中に生じた雷の神たちに澤山の黄泉の國の魔軍を副えて追わしめました。そこでさげておいでになる長い劒を拔いて後の方に振りながら逃げておいでになるのを、なお追つて、黄泉比良坂の坂本まで來た時に、その坂本にあつた桃の實みを三つとつてお撃ちになつたから皆逃げて行きました。そこでイザナギの命はその桃の實に、「お前がわたしを助けたように、この葦原の中の國に生活している多くの人間たちが苦しい目にあつて苦しむ時に助けてくれ」と仰せになつてオホカムヅミの命という名を下さいました。最後には女神イザナミの命が御自身で追つておいでになつたので、大きな巖石をその黄泉比良坂に塞いでその石を中に置いて兩方で對かい合つて離別の言葉を交かわした時に、イザナミの命が仰せられるには、「あなたがこんなことをなされるなら、わたしはあなたの國の人間を一日に千人も殺してしまいます」といわれました。そこでイザナギの命は「あんたがそうなされるなら、わたしは一日に千五百も産屋を立てて見せる」と仰せられました。こういう次第で一日にかならず千人死に、一日にかならず千五百人生まれるのです。かくしてそのイザナミの命を黄泉津大神と申します。またその追いかけたので、道及の大神とも申すということです。その黄泉の坂に塞がつている巖石は塞いでおいでになる黄泉の入口の大神と申します。その黄泉比良坂というのは、今の出雲の國のイブヤ坂という坂です。

 

大分長いですw

では少しずつ読んでいきましょうか。

 そこでイザナギの命の仰せられるには、「わたしの最愛の妻を一人の子に代えたのは殘念だ」と仰せられて、イザナミの命の枕の方や足の方に這い臥してお泣きになつた時に、涙で出現した神は香具山の麓の小高い處の木の下においでになる泣澤女の神です。このお隱れになつたイザナミの命は出雲の國と伯耆の國との境にある比婆の山にお葬り申し上げました。

ホノカグヅチ、怒っていいと思うんですがw

というか、

泣いたら神が出来るって、イザナミ要らないじゃんw

つづきます。


 ここにイザナギの命は、お佩きになつていた長い劒を拔いて御子のカグツチの神の頸をお斬りになりました。

やめろー!!!!!!

何考えてやがるこの親は!!

よりにもよって自分の子供を斬首とか。

現代の虐待している親の斜め上を行っていますw

水蛭子のときのことかわいく見えてくるんですが。

死んだ原因となった子供を殺すって

どんだけ自分の妹大好きなんだよw


 イザナギの命はお隱れになつた女神にもう一度會いたいと思われて、後を追つて黄泉の國に行かれました。

ダメだこの神様。

しかし、黄泉の国に歩いて行けるもんなのか?

とりあえず行ってみました。

そこで女神が御殿の組んである戸から出てお出迎えになつた時に、イザナギの命は、「最愛のわたしの妻よ、あなたと共に作つた國はまだ作り終らないから還つていらつしやい」と仰せられました。しかるにイザナミの命がお答えになるには、「それは殘念なことを致しました。早くいらつしやらないのでわたくしは黄泉の國の食物を食べてしまいました。しかしあなた樣がわざわざおいで下さつたのですから、何とかして還りたいと思います。黄泉の國の神樣に相談をして參りましよう。その間わたくしを御覽になつてはいけません」とお答えになつて、御殿のうちにお入りになりましたが、なかなか出ておいでになりません。

これはパターンとしてありがちな『見るなの禁』ってやつですな。

ただ、泣いても子供殺しても神様が生まれるんだから、戻ってこなくてもいいんじゃなかろうか、とも。

で、このパターンのお約束として、覗いちゃうわけです。

 

あまり待ち遠だつたので左の耳のあたりにつかねた髮に插さしていた清らかな櫛の太い齒を一本闕いて一本火を燭して入つて御覽になると蛆が湧いてごろごろと鳴つており、頭には大きな雷が居、胸には火の雷が居、腹には黒い雷が居、陰にはさかんな雷が居、左の手には若い雷が居、右の手には土の雷が居、左の足には鳴る雷が居、右の足にはねている雷が居て、合わせて十種の雷が出現していました。

あのさ。

ポケモンの進化じゃないんだからw

10万ボルトとか使ったりしません

短期間に変わりすぎでしょw

それともあれか、

バイオハザードのゾンビでも食べたのかw

 

そこでイザナギの命が驚いて逃げてお還りになる時にイザナミの命は「わたしに辱をお見せになつた」と言つて黄泉の國の魔女を遣つて追わせました。よつてイザナギの命が御髮につけていた黒い木の蔓の輪を取つてお投げになつたので野葡萄が生えてなりました。それを取つてたべている間に逃げておいでになるのをまた追いかけましたから、今度は右の耳の邊につかねた髮に插しておいでになつた清らかな櫛の齒を闕いてお投げになると筍が生えました。それを拔いてたべている間にお逃げになりました。後にはあの女神の身體中に生じた雷の神たちに澤山の黄泉の國の魔軍を副えて追わしめました。そこでさげておいでになる長い劒を拔いて後の方に振りながら逃げておいでになるのを、なお追つて、黄泉比良坂の坂本まで來た時に、その坂本にあつた桃の實みを三つとつてお撃ちになつたから皆逃げて行きました。

イザナギ=ジョルノジョバーナ

黄泉の国

これ完全にバイオハザードですよw

なにこれ。

逃げ遅れたやつはゾンビに食われるみたいなシチュはw

イザナギは剣じゃなくてサブマシンガンとかショットガンを持つべきだった(この時代にはねぇよ)

しかしながら。

桃つよっ。

どんだけゾンビ桃苦手なんだよ。

実は桃の形をしたグレネードじゃねーのか

この威力ならバイオで桃を採用すべきだろw

 

そこでイザナギの命はその桃の實に、「お前がわたしを助けたように、この葦原の中の國に生活している多くの人間たちが苦しい目にあつて苦しむ時に助けてくれ」と仰せになつてオホカムヅミの命という名を下さいました。最後には女神イザナミの命が御自身で追つておいでになつたので、大きな巖石をその黄泉比良坂に塞いでその石を中に置いて兩方で對かい合つて離別の言葉を交かわした時に、イザナミの命が仰せられるには、「あなたがこんなことをなされるなら、わたしはあなたの國の人間を一日に千人も殺してしまいます」といわれました。そこでイザナギの命は「あんたがそうなされるなら、わたしは一日に千五百も産屋を立てて見せる」と仰せられました。こういう次第で一日にかならず千人死に、一日にかならず千五百人生まれるのです。かくしてそのイザナミの命を黄泉津大神と申します。またその追いかけたので、道及の大神とも申すということです。その黄泉の坂に塞がつている巖石は塞いでおいでになる黄泉の入口の大神と申します。

えー

一言言うと

夫婦ゲンカに国を巻き込むなよw

あなたがこんな事をするからあなたの国の人間を千人殺すとか、それに対抗して千五百産むとか。

不毛すぎるw

それを何千年も繰り返しているわけなんですがw

 

その黄泉比良坂というのは、今の出雲の國のイブヤ坂という坂です。

最後に場所を記載するなw

誰かいくだろw

しかもこれがオチとかw

2013年12月5日木曜日

神々の生成-古事記4

いうことで前回で日本列島が出来ました。

そのあと神様が生まれる、というお話ですが。

今回もむちゃくちゃですw

 このように國々を生み終つて、更に神々をお生みになりました。そのお生み遊ばされた神樣の御名はまずオホコトオシヲの神、次にイハツチ彦の神、次にイハス姫の神、次にオホトヒワケの神、次にアメノフキヲの神、次にオホヤ彦の神、次にカザモツワケノオシヲの神をお生みになりました。次に海の神のオホワタツミの神をお生みになり、次に水戸の神のハヤアキツ彦の神とハヤアキツ姫の神とをお生みになりました。オホコトオシヲの神からアキツ姫の神まで合わせて十神です。このハヤアキツ彦とハヤアキツ姫の御二方が河と海とでそれぞれに分けてお生みになつた神の名は、アワナギの神・アワナミの神・ツラナギの神・ツラナミの神・アメノミクマリの神・クニノミクマリの神・アメノクヒザモチの神・クニノクヒザモチの神であります。アワナギの神からクニノクヒザモチの神まで合わせて八神です。次に風の神のシナツ彦の神、木の神のククノチの神、山の神のオホヤマツミの神、野の神のカヤノ姫の神、またの名をノヅチの神という神をお生みになりました。シナツ彦の神からノヅチまで合わせて四神です。このオホヤマツミの神とノヅチの神とが山と野とに分けてお生みになつた神の名は、アメノサヅチの神・クニノサヅチの神・アメノサギリの神・クニノサギリの神・アメノクラドの神・クニノクラドの神・オホトマドヒコの神・オホトマドヒメの神であります。アメノサヅチの神からオホトマドヒメの神まで合わせて八神です。
 次にお生みになつた神の名はトリノイハクスブネの神、この神はまたの名を天の鳥船といいます。次にオホゲツ姫の神をお生みになり、次にホノヤギハヤヲの神、またの名をホノカガ彦の神、またの名をホノカグツチの神といいます。この子をお生みになつたためにイザナミの命は御陰が燒かれて御病氣になりました。その嘔吐でできた神の名はカナヤマ彦の神とカナヤマ姫の神、屎でできた神の名はハニヤス彦の神とハニヤス姫の神、小便でできた神の名はミツハノメの神とワクムスビの神です。この神の子はトヨウケ姫の神といいます。かような次第でイザナミの命は火の神をお生みになつたために遂にお隱れになりました。天の鳥船からトヨウケ姫の神まで合わせて八神です。
 すべてイザナギ・イザナミのお二方の神が、共にお生みになつた島の數は十四、神は三十五神であります。これはイザナミの神がまだお隱れになりませんでした前にお生みになりました。ただオノゴロ島はお生みになつたのではありません。また水蛭子と淡島とは子の中に入れません。

 

さて部分的に見ていきましょうか。

このように國々を生み終つて、更に神々をお生みになりました。そのお生み遊ばされた神樣の御名はまずオホコトオシヲの神、次にイハツチ彦の神、次にイハス姫の神、次にオホトヒワケの神、次にアメノフキヲの神、次にオホヤ彦の神、次にカザモツワケノオシヲの神をお生みになりました。

まずは7柱(柱の男は関係ありません)。

いかんせんハッスルしすぎじゃないですかw

避妊してないんでしょうか(そういう問題じゃありません)

次に海の神のオホワタツミの神をお生みになり、次に水戸の神のハヤアキツ彦の神とハヤアキツ姫の神とをお生みになりました。オホコトオシヲの神からアキツ姫の神まで合わせて十神です。このハヤアキツ彦とハヤアキツ姫の御二方が河と海とでそれぞれに分けてお生みになつた神の名は、アワナギの神・アワナミの神・ツラナギの神・ツラナミの神・アメノミクマリの神・クニノミクマリの神・アメノクヒザモチの神・クニノクヒザモチの神であります。アワナギの神からクニノクヒザモチの神まで合わせて八神です。次に風の神のシナツ彦の神、木の神のククノチの神、山の神のオホヤマツミの神、野の神のカヤノ姫の神、またの名をノヅチの神という神をお生みになりました。シナツ彦の神からノヅチまで合わせて四神です。このオホヤマツミの神とノヅチの神とが山と野とに分けてお生みになつた神の名は、アメノサヅチの神・クニノサヅチの神・アメノサギリの神・クニノサギリの神・アメノクラドの神・クニノクラドの神・オホトマドヒコの神・オホトマドヒメの神であります。アメノサヅチの神からオホトマドヒメの神まで合わせて八神です。

……いくらなんでも産みすぎでしょw

 次にお生みになつた神の名はトリノイハクスブネの神、この神はまたの名を天の鳥船といいます。次にオホゲツ姫の神をお生みになり、次にホノヤギハヤヲの神、またの名をホノカガ彦の神、またの名をホノカグツチの神といいます。この子をお生みになつたためにイザナミの命は御陰が燒かれて御病氣になりました。

ホノカグツチを産んだところで病気に。

この辺は有名なところなので知ってる方も多いかもしれないですけど。

ただ

ココまでのハッスルっぷりを見ると、

イザナミの病気ってホノカグツチのせいじゃない気がするんですがw

絶対イザナギのせいですw

あともう一点

日本列島を産んでおきながら、ホノカグツチ産んで御陰焼かれてって。

それだけ痛んでいたのか、ホノカグツチが熱かったのか。

まー火の神だったので仕方がないのかもしれないですけど。

 

皮膚焼くってどんだけ熱いんだよ、ホノカグツチ

一部やけどで病気になるとは考えにくいのでやっぱりイザナギのせいですw

この二人どんな性生活を送ってたんでしょうかw

 

その嘔吐でできた神の名はカナヤマ彦の神とカナヤマ姫の神、屎でできた神の名はハニヤス彦の神とハニヤス姫の神、小便でできた神の名はミツハノメの神とワクムスビの神です。この神の子はトヨウケ姫の神といいます。かような次第でイザナミの命は火の神をお生みになつたために遂にお隱れになりました。天の鳥船からトヨウケ姫の神まで合わせて八神です。

で、吐いて神様が出てきて、トイレに行ったら神様が出てきてって。

このエピソード見ると、島の生成で出てきた求婚の下り、いらねーじゃんってお話に。

なんかこれだけ見ると普通に歩いてても神様が出てくるだろw

 

というか

嘔吐するほどの火傷って

どんなレベルの火傷だよw

というかたぶんイザナギのせいでしょうがw

 

まーさてそんなレベル状態なのでお亡くなりになってしまいます。

 

すべてイザナギ・イザナミのお二方の神が、共にお生みになつた島の數は十四、神は三十五神であります。これはイザナミの神がまだお隱れになりませんでした前にお生みになりました。ただオノゴロ島はお生みになつたのではありません。また水蛭子と淡島とは子の中に入れません。

ということで最後に何人生まれました、とあるんですが。

AKBよりも多いんですね、何気に。ただ

水蛭子を加えてやれよ

つーか、これ公式設定なんですかw

なんか、水蛭子なんていなかった、的な書き方になっているので。

 

大オチに水蛭子とか。

 

あれはオチ要因だったのかw

なんかココまで来ると扱いのひどさというよりも、こういう仕様ですと思うしかないんでしょうねw